補語

この記事では補語について解説します。次の例で太字になっているのが補語です。

(1)I am happy.(私は幸せだ)
(2)The boys made Bill their leader.(少年たちはビルを彼らのリーダーにした)

安藤(2005)より(強調原文)

 補語とは、主語や目的語と同様に、ある種の動詞が文を完成させるために要求する語(ないし句あるいは節)のことです。例えば、自動詞は主語を要求し、他動詞は主語に加え目的語を要求します。しかし、主語や目的語だけでは文が完成しない動詞が存在します。例えば、(1)のようなbe動詞です。この文のhappyは目的語ではなく補語です。確かにhappyの生じる位置は他動詞を用いた文における目的語の位置に相当するように見えます。しかし、目的語には「動作の対象」という意味的な特徴がありました。それを踏まえた上で(1)の意味を見ると、happyは”be(~である)”という「行為の対象」という説明は実態に即していないように思われます。 

 では、補語の意味的な特徴とはどんなものなのでしょうか。それは「どういったものか」あるいは「どういう状態であるのか」というものです。(1)は「私」は「幸せという状態である」ことを述べているわけです。このことは「=(イコール)で結べる関係」などとよく説明されます。つまり(1)では私=幸せという関係が成り立つと理解できるわけです。

 また、補語には主語について「どういったものか」を述べるタイプと、目的語について「どういったものか」を述べるタイプが存在します。主語について述べるのは(1)のような例です。目的語について述べるのは(2)The boys made Bill their leader.のような例です。(2)について確認してみましょう。この動詞makeは使役動詞として用いられています。つまり、目的語Billをその補語leaderにする、といった意味です。ここでもBill=Leaderという関係が成り立っています。それに対して、主語のthe boys=leaderという関係は成立していません。このことからleaderは目的語について述べるタイプの補語であることが確認できますね。

まとめ
・補語とは、主語や目的語と同様に、ある種の動詞が文を完成させるために要求する語(ないし句あるいは節)のことである。
・補語の意味的特徴は「どういったものか」あるいは「どういう状態であるのか」、「=(イコール)で結べる関係」などと説明される。
・語が生じる位置だけに注目していると目的語と間違えてしまうので注意。
・補語には主語について「どういったものか」を述べるタイプと、目的語について「どういったものか」を述べるタイプが存在する。

今回参考にした文献
安藤貞雄(2005)『現代英文法抗議』開拓社
石黒昭博 監修(2013)『総合英語 Forest 7thEDITION』桐原書店

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